お茶を愉しむ

茶園だより
コラム
2019.5.10

2019 茶園だより「令和」最初の茶摘み開始

山政小山園の自園にて、今年の新茶の茶摘みが始まりました。

「令和」最初の茶摘みは、ほぼ平年並みにスタート。

 5月8日朝、当社の自園で「令和」最初の茶摘みが始まりました。2月以降気温が暖かく、降水量が十分であった昨年は茶の生育が早く、5月2日に開始しましたので、昨年と比較すると約1週間遅れで、ほぼ平年並みのスタートです。

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毎年恒例、山政小山園の「社員茶摘み」

 江戸初期から茶生産家であったルーツをもつ山政小山園では、自園での茶栽培を大切に続けています。そんな当社ならではの会社行事が「社員茶摘み」です。通常茶摘みは、当社茶園係の管理のもと熟練のお茶摘みさんに来ていただき、摘採(手摘み)しています。しかし、その年の自園最初の茶摘みは、役員含む全社員が茶園に出向き、今年の新芽を社員自ら摘むというのが「社員茶摘み」です。茶作りと向き合い、茶の収穫に感謝し、その年の茶の出来を語らう、数十年続く恒例行事です。

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瑞々しい新芽を、丁寧に。

 熟練のお茶摘みさんによって手摘みされた瑞々しい新芽は、みるみるうちに籠にたまっていきます。摘んだ生芽は摘採後時間が経過すると、酸化によって品質が変化してしまいます。そのためすぐに碾茶工場の生芽冷蔵庫に運びます。生芽を積んだトラックが茶園と工場の間を行き交う風景は、この時季の茶生産地ならではのものです。生芽は工場にて蒸して乾燥させ、碾茶荒茶へ加工します。この碾茶工場は、生芽の入荷があるこの時季だけしか仕事がありません。つまり一番茶の茶摘みが行われるほぼ5月いっぱいの約一ヶ月だけの稼働です。稼働期間であっても、天候が優れず生芽の入荷がない日は休止、逆に収量の多い日は、夜通し碾茶炉の火を落とすことはありません。

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ひと足早い、新茶の抹茶をお届け。

今年の5月の摘みたての新芽だけを使用した「新抹茶」を5月23日より当社出荷予定(※)です。この季節だけの爽やかな味わいを、ぜひお楽しみ下さい。通年販売の抹茶は、毎年6月1日より新茶のブレンドを上級品から順に出荷して参ります。

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新抹茶 30g缶入 希望小売価格 1,620円(税込)

※製造状況により変更することがあります。当社出荷日であり、実際の販売は当社商品販売店にお尋ねください。

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