山政の茶園、茶摘み始めました。
我々の祖先は、江戸初期よりこの宇治の地で茶の栽培に従事し、現在は山政小山園の自園として覆い下園で上級抹茶用の碾茶(抹茶の原料葉)を栽培しています。5月に入り、晴天の中2024年の茶摘みを始めました。
丁寧に手で摘まれる茶葉は、その日のうちに碾茶荒茶工場へ運ばれ、およそ24時間以内に加工されます。「手摘みのお茶は美味しい」と知られますが、それは自然のままの樹形で栽培します。機械で刈るための整枝(茶樹の木枝を切り、形を整えること)は少なからず茶樹に負担をかけます。整枝を行わず、元気に育った茶樹の茶葉は、香りや旨みをたっぷりと蓄える一方、手でしか摘むことができないのです。