2026年 一番茶萌芽(ほうが)宣言が行われました。
我々の祖先は、江戸初期よりこの宇治の地で茶の栽培に従事し、現在は山政小山園の自園として覆い下園で上級抹茶用の碾茶(抹茶の原料葉)を栽培しています。京都府茶業研究所(宇治市)が一番茶の新芽の生育状況を確認し、茶摘みシーズンの到来を宣言する「萌芽(ほうが)宣言」は、2026年は4月3日に発表され、平年より1日早い記録となりました。約1ヶ月後の八十八夜(5月2日頃)から本格的な茶摘みが始まります。
お茶の「萌芽(ほうが)」とは
春になると、包まれた小さな葉(包葉)から芽が伸びてきます。芽の先端が包葉の約2倍に達した状態を萌芽と呼んでいます(茶業研究所より)
手摘み園の美味しさの秘密
写真は、山政小山園の自社茶園のうち、碾茶(抹茶の原料葉)の手摘み園の4月中旬の様子です。覆い下園の茶の樹が、静かに芽吹き始めています。碾茶は収穫前に寒冷紗で遮光することで、旨みと鮮やかな緑色を引き出します。現在は一段目の被覆を終えた段階。これから芽の成長に合わせて、少しずつ遮光を深めていきます。
手摘みの茶園では、茶樹を剪定せず、自由な樹形のままに育てます。のびのびと育った樹は根が張り、土の養分をしっかりと吸い上げる力がある。その力が、葉の旨みになる。全方位に広がるその枝ぶりが、手摘みでしか届けられない理由でもあります。

今年の抹茶は、ここから始まります。この緑が、やがて皆さんのもとへ。もうしばらく、お待たせします。