お茶を愉しむ

茶園だより
2025.4.7

2025年茶園だより「萌芽(ほうが)」

2025年の一番茶萌芽が宣言されました。

2025年 一番茶萌芽(ほうが)宣言が行われました。

 我々の祖先は、江戸初期よりこの宇治の地で茶の栽培に従事し、現在は山政小山園の自園として覆い下園で上級抹茶用の碾茶(抹茶の原料葉)を栽培しています。京都のお茶のシーズンは、京都府農林水産技術センター「農林センター茶業研究所」の「一番茶萌芽(ほうが)宣言」から始まると言っても良いかもしれません。2025年も、4月4日に宣言されました。

本年度の気象の推移

2025年の平均気温は、平年と比べ1月は平年並み、2月は低く推移しました。また、3月は平年と比べやや高く推移しました。降水量は平年と比べ1月から3月までやや少なくなりました。その結果、萌芽宣言は昨年より2日遅く、平年どおりと言える4月4日となりました。

お茶の「萌芽(ほうが)」とは

春になると、包まれた小さな葉(包葉)から芽が伸びてきます。芽の先端が包葉の約2倍に達した状態を萌芽と呼んでいます(茶業研究所「令和7年萌芽宣言」より)

山政小山園の茶園でも

当社の茶園でも、萌芽を確認することができました。今年は4月の気温が高くなる傾向が予報されていますので、茶の新芽は順調に生育することが予想されます。抹茶の原料葉「碾茶」の味わいの決め手の一つとなる太陽の光を遮光する「被覆」の開始が遅れないように、見極めていく予定です。

萌芽2025_01.jpg

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